暇人

何事も思い通りにならないのが当たり前で
嫌な事の一つや二つが当たり前で
でも、我慢してりゃ、そのうち思い通りになる事もあって
僕らは、喜怒哀楽の毎日を過ごしているんだ。

流れ星に願いをかけることで、
幸せが手に入るなら、
誰かに頼ったり、頼られたり面倒なことから逃げ出せるのに。。。

明日が見えないなんて、暗いこと言ってる君に腹を立て
でも、「明日が見えるほど、今何かに一生懸命かい？」なんて言えなくて、
くだらない気持ちを胸にしまってるんだ。

生きている、その理由を互いに持ち寄って、
自分の価値を自慢しあってる。
生きている価値なんて、誰でも同等に持っていて、
お金があるとか、恋人がいるから、とかじゃなくて、
僕が死んだって、君が死んだって、
誰もが同じ「気持ち」を持つだろうよ。

狭い世界でしか生きられないって自ら言ってる、
そんな僕たちのリトル・ワールド。

そこには、自分の好きなものがあって、
好きなだけ昼と夜をひっくり返せて、
与えられたモノだけで、楽しく生きてる。

苦労して何かを手に入れる、
そんな気持ちは、とうの昔に忘れてしまって、
額に汗して努力することや、声を荒げて信念を主張するとか、
そんなもの、どこにもなくて、
僕たちのリトル・ワールドは、いつまでも続いていく。

不意に、そこから誰かがいなくなる時がある。
そいつは、自分の足で街の外へ歩き出した。
危険な街の外へ。

そんなやつ等を見るたびに感じるんだ。
何か、寂しいとか、悔しいとか、羨ましいっていう思いが
胸をギュッと締めつけるんだ。

だから、決めたんだ。

決意を固めたんだ。

後ろを振り返らないように、走ってみよう。

がむしゃらに走って、街の外へ出てみよう。

何かにぶつかって転んだっていいじゃないか。
痛くない、痛くない。

行け、立ち止まるな。